松本大河

この記事に書かれていること

●集客成果に直結する、戦略的Webプロモーションについて

●会社・個人のブランディングを加速し、更なる集客成果・業績UPを実現する方法

●競合サービスには無い「自社ならではの強みや独自性」を発掘し、商品・サービスの競争力を高めるための考え方

●ウェブ集客に必要なマインドセットを身につけ、お客様が自然に集まる仕組みを構築する方法

●リスクに注目しがちな意識を変えて一歩踏み出し、大きなリターンを得たい方にオススメの記事

Tigerさんインタビュー(youtube音声版)

 

世界観プロデューサー Tiger(松本大河)

山倉陽平山倉:本日のゲストは株式会社インプレスRDから「ベネマ集客術式 毎日1WEB集客のツボ」を出版されましたTigerさんこと松本大河さんです。

株式会社パイプラインの代表取締役CEOWEB集客マーケティングを軸に、個人や士業・零細企業のブランドづくりの世界観プロデューサーとして活躍されています。有名企業のCM制作や、上場企業の商品ブランディングなども手がける独自の感性と、ウェブ解析士の中でもTOP1%の「WEB解析マスター」としての確かな知識を併せ持っていらっしゃるTigerさんです。

 

著書名の「Tiger(松本大河)」とは?

山倉陽平山倉:本のお話に入る前にお聞きしたい点がいくつかあるんですけど。まずこの著者名について。著者名がローマ字で「Tiger」になっていますよね。これは一体どういうことなんでしょうか?(笑)

 

 

Tiger(松本大河)Tiger:そうですね。これはまずパーソナルブランディングという考え方です。名乗りだした当時は、「パーソナルブランディング」というのは聞きなれない言葉だったんですけれども、自分が起業して、WEB制作のプロダクションとして「どうやったら世の中に出ていけるか」を考えたんですね。たくさんWEBプロダクションやマーケティングをする人がいる中で、どうやったら自分自身と会社が知ってもらえるか。そう考えたときに埋もれてたらダメだって考えたんですよね。

山倉:なるほど

Tiger:つまりいっぱいある中から選ばれる会社であり、人物でないとなかなか仕事も取っていけないし、仕事が取れない=業界で生き残れないということなので。その時に社長である自分自身が本名の「松本です」って名乗ってたらインパクトないよなっと。

山倉:確かに一般的には苗字で名乗りますもんね。

Tiger:だいたいビジネスって苗字名乗りが普通じゃないですか?でもパイプラインという名前がキャッチーかどうかは別として、「社長 松本さん」じゃ普通すぎるなっと。

山倉:そこでまず引っかかったんですね。

Tiger:学生時代からだいたい私は下の名前の「大河」で呼ばれてたので。小さい頃は仲良くなると下の名前で呼ばれるようになるパターンが多いじゃないですか?自分はずっと大河と呼ばれてきて、結構のばして「タイガー」と呼ばれることも多かったので、これは使えるなっという。松本よりも「Tiger」の方が全然インパクトあるじゃないですか?

山倉:そうですね、パッと見てなんだこれは?っと思いますよね。

Tiger:多分100倍か1000倍くらいインパクトあると思うんですよ。しかもカタカナの「タイガー」はなくて「Tiger」だと「えっ?日本人じゃないんですか?」みたいなことも。笑

山倉:そうですね。一度「松本大河」で検索してもらいたいんですけど、独特の雰囲気というか世界観を持たれているので、確かに日本人ではない感じも出てるかもしれませんね。

Tiger:まぁそのインパクト狙いでTigerと名乗り始めて。著書の場合、自分のことを知っている人にはいいですけど、知らない方は「なんだこれは?」となってしまうので、ちゃんとカッコ書きでフルネームで「松本大河」と書いておけば、勘の鋭い方は「大河」だから「Tiger」って名乗ってるんだなと気づいてもらえるかなっと、そんな狙いでした。

—-初対面で名乗るときも「Tiger」ですと名乗るんですか?

山倉:名刺交換の時なんかもTigerと名乗っていらっしゃると思うんですが。

Tiger:それは使い分けてますね、名刺がちゃんと対策されていて。うちの会社パイプラインはオレンジ・ブルー・ブラウンがコーポレートカラーなんですが、おもて面はインパクト重視でオレンジのベースのデザインになってるんですね。白抜きでTiger、ブルーでパイプラインのロゴが入ってるんですけど。だいたいはその面を使います。

ただあからさまに目上の方だったりとか、ちょっと堅そうな方には「なんかチャラチャラしてるな」と思われてしまうのは困るので、そういう切り口で行かない方がいいだろうなという方には裏面の落ち着いたブラウンベースに白抜きで「松本大河」と書かれてる名刺を出してますね。

山倉:それならしっかりしたイメージで、相手の印象も悪くならないしその辺りを使い分けてという感じなんですね。

Tiger:そうですね。

Tigerさん名詞①Tigerさん名詞②

↑Tigerさんの名刺

 

肩書きは「世界観プロデューサー」

山倉陽平山倉:僕がもう一つ気になったのはTigerさんの「世界観プロデューサー」という肩書きなんですが、これは具体的にはどのような活動内容、ポジショニングということになるんでしょうか?

 

 

Tiger(松本大河)Tiger:そうですね、弊社のお客様は零細企業が多いんですけれども「ウェブ制作をしたい」「ホームページをリニューアルしたい」と言った場合、具体的なプランや戦略をお持ちじゃない企業さんが多いんですね。

その企業さん自身、どんな方向を目指して行けばいいのか、どんな戦略が必要なのか把握されていないところも多いんです。根本的に打ち出し方が定まっていないことに気づいていらっしゃらないことも多いですね。

大体のスタートは「ウェブサイトを持っているんだけど、どれくらいアクセスがあるのかわからない。少なくともわかることといえば、ホームページからの問い合わせはほとんどこないということ。月に一件あればいい方。多分見られていないじゃないか?何が悪いのかもわからない。前に依頼した業者さんに言われたままに作ってほぼ放置しちゃってるんで。ただこれからはウェブからの集客もしっかりやって行かないといけないことはわかっているのでなんとかしてほしい。」

そういうオーダーが多いですよね。で、お伺いしていくとそういったモヤッとした課題はあるんだけど、「どうしていこう」という方針ははないから「こういうウェブサイトにしたい」という最終的なゴールが見えていないんですよね。

山倉:そうなっちゃいますよね。

Tiger:このゴールが見えていないということがポイントで。我々の仕事というのは、そのお客様が見えていないゴールや、やりたいことのイメージ像を具体的なウェブサイトという形にしていくことです。

そのウェブサイトもいくつか構成要素があって、例えば画像だったりテキストだったりするコンテンツというものを使って、「経営者さんがなんでその事業をやっているのか?」「その会社を通じて社会に何を提供して行きたいのか?」「会社さんの商品やサービスを使うことによってどんな方が、どんなメリットを得られるのか?」だったりとか、そういった良さとか、企業さんの価値を形に表すのがウェブサイトになってくるんですよね。

山倉:はい。

Tiger:つまりその経営者さんや会社が思っている価値だとか思いだったりとか、形のないものに“クリエイティブ”という手法、つまり写真や文章を使って、コンセプトに形をつけてあげる。

そのためには経営者さんや会社がもっている世界観を形にしてあげるのがベストであり自分の仕事だと思ってます。経営者さんや会社が持っている、または持つべき世界観を形にする=プロデュースすることなので「世界観プロデューサー」と名乗っています。

山倉:経営者の方々がぼんやりとして持っている想いや価値観を打ち合わせの段階で引き出して、それをウェブサイトという形にしてお客さんに伝わる内容として表現していくことがTigerさんのお仕事となるわけですね。

Tiger:そうですね。やっぱり自分はしっかりとした会社さんをお手伝いしたいので、大体ご紹介いただく場合なんかは、思いや価値を形にしていきたいという会社さんが多いですね。

多くの会社さん、経営者さんに「御社の企業理念はなんですか?」と聞くと「うちにはそんなものはないよ。」というんですけど、でも「じゃあなんでこの会社を始められたんですか?」だったりとか「この先どうして行きたいのか?」という風に聞くと、しっかりいい思いを持ってらっしゃるんですよね。

「社長。それこそが御社の理念ですよね。御社はこういうお客様にこういう価値を提供しているんですね」とお伝えすると、「今まであんまり深く考えてなかったんだけど、うちの会社ってそうだったんだ」って。

改めてヒアリングする中で社長さん自身もそれに気づくってことなんですね。まずそこでモチベーションを上げていただけるかどうかって、大きなポイントで。そこに成功に秘訣があるのかなって。

うちの会社がお手伝いすることで、これまでクラアントの会社さんや社長さん自身が気づいていなかった価値だとか強みだったり独自性だったりとか、そこを見いだすことができて、そこで「じゃあ自分たちはこういう風にやっていくんだ」「それをウェブ上で形にするんだ」ってことにモチベーションを感じていただけるかどうかが成功する上でのポイントですよね。

山倉:そこで社長さんご自身がモチベーションが上がるというのがポイントなんですね。

Tiger:そうですね。ウェブのコンサル以前に、経営コンサル視点とかコーチング視点で話をする。言ってみればお互いの信頼関係を構築して「こういう方針で一緒にやっていこう」っていう二人三脚のパートナーシップを感じていただけるかどうか。ただそこは感性のところなんで残念ながら合わない方もいらっしゃったりはしますね。まぁ、そこはやって見ないとわからないところもあるんですね。

 

小さな会社にこそブランディングを

ブランド=信頼

山倉陽平山倉:続いて本の内容に入って行きたいと思います。今、お話いただいた部分に共通してくるところでもあると思うんですけど、この本の中でTigerさんが「ブランディング」を重要視されているのかなっと思ったんですね。何かこう零細企業ってブランドが出しづらいというか、自社の価値に気づけなかったり、強みってなんだろうってなってしまいがちかなっと。で、大企業なんかはいわゆるブランドが必要なのかなっとも思うんですが、小さな会社でもブランドというのは必要なんでしょうか?という部分を聞いて見たいです。

Tiger(松本大河)Tiger:なるほど。ここは世の中の多くの方が混同されているというか、ちょっと辛辣な言い方をすると勘違いされているなっと思うんですけど。「大きな会社だからブランドがあって当たり前」という考え方じゃなくて「小さな会社だからこそブランドがないとその存在が光らないですよね」ということだと思います。

例えば大きな企業だと認知がある会社が多いので、「あそこの会社だったら大丈夫だろう」という信頼性があって、それなりに売れたりすることもあると思うんですけど。

小さな企業って無名なんでやっぱり「聞いたことないけど大丈夫なのかな?」と思われてしまったり。でもそこで小さな会社だけど何か光るものがあれば、「自分たちはこういう会社なんです」「自分たちの商品はこれなんです」「自信を持って掲げている商品で名前は〇〇と言います。」「弊社はこれを主力の商品として、これをブランドとして掲げてるんです。なので安心して使ってください」って言えるシンボル的なものがないと小さな会社だと勝負の土俵に立てないんですよね。

山倉:そうですね。何かわかりやすい特徴があると信頼や実績に繋がりますね。

Tiger:小さな会社が戦う場合には、ランチェスター戦略っていう考え方なんですけど、いかに大手と戦わずに独自のポジションでやるか、小さなパイでもいいから極力小さな市場の中で首位をとっていくかというのが重要になります。そのときには何か小さい市場で光るだけの通用する強い武器が必要なんですよね。そのためには自分たちの商品やサービスをブランド化して強めていくんだっという意識を持っておかないとなかなか。。。

ブランドというのは残念ながら勝手にブランドに成長していくというケースは稀で、「これをブランドにしていくんだ」っていう仕掛けていく考え方を持って初めてブランドになっていくものなので。

山倉:意図せずブランドが出来上がるっということはないんですね。

Tiger:まぁ時間が解決してくれることもありますけど。例えば創業100年とかがあれば自分たちがブランドを意識していなかったとしても老舗ブランドという立場ができますよね。それだけ続いていたんだから、お客さんが集まっていて、口コミが起きていて、何かしら人が集まっている要素があるからこそ、それだけ長くやっていけている。

それっていうのは言わずもがなブランドになるんですけど、ただそうなれるのは稀です。何も考えず100年事業が続きましたなんていうのは稀ですよね。何かこだわりがあって。つまりブランドというのはこだわりであり、その商品やサービスに対する自信であったりするわけです。そこを引き出してあげたり、磨いてあげたりっていうのが大事なんですね。

—-ブランドとは何か?

Tiger:ブランドってなんなの?と一言でまとめるとしたら信頼の証。いわゆるロゴマークはブランドの象徴だったりしますけど、あれ自体がブランドなわけではないので。ただのシンボルというか。その奥に信頼・信用があるんですね。

山倉:小さな会社が自分自身でブランドを見つけていくだったり、方向性を決めていくだったりするのは、ちょっと難しいのかなと思ったりもします。Tigerさんに相談するのが一番近道だと思いますが、何か社長自身・会社自身でそれを見つけるためのヒントとかってあったりしますか?

Tiger:そうですね。事業ドメインという考えたかがあるんですけど。簡単にいうと事業ドメインは3つの要素で構成されていて、1つは自分たちのお客さんは誰なのか?とターゲットを見据えること。

それも極力絞り込んで、世界にたった1人しか、または世界にたった1社しかお客さんがいないとしたらどんな人、どんな企業ですかというところを見据えて。その絞り込んだお客さんたちが何を求めているのかっていう。そこですね。

その要望も、例えば飲み物で言えば「なんでもいいから飲み物が飲みたいお客さん」というざっくりしたレベルじゃなくて、「スポーツした後に喉がカラカラなんで、キンキンに冷やしたスポーツドリンクで喉を潤したい」ぐらいのシナリオレベルまで想定できるような要望をもつお客さん像を描く。「何に困っていて、どうなりたいのか。それを達成する方法はこういうものが必要だ。それによってお客さんは〇〇になれて、〇〇を解決することができた。」そこを伝えること。それがまさに私が提唱しているベネフィットというところなんですけど。

山倉:そうですね「ベネマ集客術(ベネマ=ベネフィット+マーケティング)」の“べネフィット”の部分ですね・

Tiger:2つ目は絞り込んだお客さんが何を求めていて、どうなりたいのか?その結果どうなれるのかというシナリオレベルでのウォンツ。

3つ目は絞り込んだお客さん、マーケティング用語ではペルソナと言いますがペルソナのウォンツを満たすために自分たちはどんなことができるのか、そして競合にはない独自性は何かということ。

この3つをお客さんにヒアリングをしたり、自分で考えて行きながら自社の強みを磨いて行ったりとか、どんな悩みを解決できるかを掘り下げていくとブランドが見えていくんですね。そうなると「自分たちは世界にいる〇〇というお客様たちに、〇〇という商品で、〇〇という課題を解決していける商品です。我々はそれに対して独自の強みを持っていて、〇〇というブランドなんです」と語れるようになるんですね。そうすると自分たちの強みやどこを磨けばいいかがわかってきますね。

 

ベネフィットは「利益」ではなく「便益」

ベネフィット=便益

山倉陽平山倉:今、出てきたキーワード「ベネフィット」を日本語に訳すと「利益」になるかと思います。そのまま捉えれば会社の利益やお客さんの利益というように捉えれますが、ベネフィットという言葉の定義はどんなものでしょうか?

 

Tiger(松本大河)Tiger:そうですね。日本語に訳すと確かに「利益」とも出てくるんですが、正確にいうと利益というのは英語でいうと「プロフィット」の部分なんですよね。

ベネフィットというのは利益は利益なんですけど、辞書的に訳すと「便益」なんです。それを簡単に咀嚼すると付加価値だったり、恩恵だったり、将来にあるハッピーな要素のことを言います。例えば健康になるだったりとか、それがまさにベネフィットですよね。

山倉:そのベネフィットとウェブ集客をつなげることでお客さんがホームページにきてくれたり、商品を買ってくれたりするっということですね。

Tiger:やっぱり購買の原動力になるのはベネフィットだと思うんですよね。ベネフィットを説明するときに自分がよく使う事例なんですけど、「ダイエット」ですね。ダイエットって何キロ痩せただとか、数値的な実績を求めてするものじゃないと思うんですよ。痩せたことによってどうなれるのかの方が大事。

例えば5キロ痩せることを目標としましょう。5キロ痩せるのが確かに目標数値ではあるんだけど、その数値を達成することが目標なわけじゃなくて。痩せたことによって友達の「綺麗になったね」って言われたりだとか、「カッコよくなったね」って言われたりだとか、今まで着られなかったサイズの服が着られるようになったとか。

もしかしたら綺麗になったことで自信が湧いてきて仕事が増えたり、対面のお客さん商売であれば、それによって商談が早くまとまったりだとか。そういったところは数値の実績じゃなくて、−5キロを達成したことによる自分の自信だったりとか、何か新しいことができるようになったりとかが関係していて、そういうことに期待するからみんなダイエットするわけですよね。

山倉:確かにそうですね。

Tiger:ダイエット商品を売りたいということであったら、何キロ痩せるということだったり、痩せるメカニズムだったり、効く成分であったりというエビデンスを説明することも大切ではあるんですけど、商品を使うことでどういうことが近未来に待っているかというところを見せてあげないと、ユーザーはワクワクしないんですよね。

山倉:確かに「5キロ痩せます」ということであれば「へぇ、5キロ痩せるんだー」って感じですけど、着られなかった服が着られるようになって自信がつくとかだと、それがモチベーションになりますもんね。

Tiger:そうですね。そういったユーザーのワクワクが原動力になって商品を使うことによって「自分は今までよりも幸せになれる」というベネフィットを感じるからこそ、じゃあこれを買って自分はこうなろうっていう。

なんでもそうだと思うんですよね。英語が話せるようになる英語教材や英会話教室は「どうしてこの教材を買ったら英語が喋れるようになるか」ということも大事ですけど、そのサイトを見てるうちに英語が喋れることでどんな生活が待っているのか。何かこう次のステップにいける自分に対してワクワクするような期待感を持たせることが、勉強しようていうモチベーションになるんで。

山倉:確かにそうなってくると、商品を使った結果だけじゃなくてその先の未来を見せてあげるということが大事なんですね。

 

前作のベネマ集客術との違いは深さと読みやすさ

山倉陽平山倉:今回著書が2作目ということで2016年3月に1作目『Web集客が驚くほど加速するベネフィットマーケティング「ベネマ集客術」』が出ているわけですが、前作と今作の違いというか、今回はこんなところがパワーアップしてますというところがあれば教えてください。

 

Tiger(松本大河)Tiger:そうですね、一作目よりもかなり掘り下げて書いているというところが大きな違いですね。もう1つは読書が苦手な方もスムーズに読みやすいというところも気にして構成していまして。

毎日1分というタイトルがある通り、どんなに読書がスローペースな方にも読めるように1分で読めるようなショートコラムを365個用意して、本当にさらっと読めるようにしたのが特徴ですね。

山倉:短くまとまっているからこそ、自分が改善すべき点がすぐに見つかるというのがメリットがあるなっと感じましたね。

Tiger:5章に分けて構成しているんですが、各章の章末部分ではコラムをつけることで、まとめ的になっているというのもポイントですね。

山倉:最後にコラムを見て総括をして、また振り返ることもできるわけですね。

—-前作にはなかった「マインド編」その意図は?

山倉:他に気になったところは、今作は第1章に「マインド編」がきていて。これ前作はなかったんですが、マインド編を入れた理由とかはあるんでしょうか?

Tiger:実は、特に会社さん側に持っていただきたいのは、ウェブ集客を成功させるためにどんなことが必要なのかという考え方なんです。つまり、「製作会社に任せておけばなんとかなるだろう」じゃ成功しなくて、ちゃんと二人三脚で一緒に考えて、最終的には自分たちでやるんだという意識を持っていただかないと、成功しないんですね。

山倉:任せっきりではうまくいかない?

Tiger:一番失敗する事例は「立ち上げたけど、あとはそのままほったらかし」というものですね。とりあえずホームページ作って立ち上げたけど、後の運用はしないという感じですかね。ウェブ集客で成功するために1番必要な考え方としては「ウェブは作って終わりではなくて、作って公開してからが本当のスタート」ということです。そのスタートに立つためにはどうしたらいいのかっというのが第1章のマインドセットの部分ですね。

山倉:まず、前提としてホームページをこれから作って行く場合でも依頼する場合でも、改修する場合でも、最初に押さえておくべき考え方というのを第1章で解説しているということなんですね。

 

「世界観プロデューサー」に転身したきっかけは“リスク”

リクスとリターン

山倉陽平山倉:ここでTigerさんご自身のことについても改めてお聞きしたいんですけど。もともと雑誌の編集やデザインのお仕事をされていたということで、そこからウェブ集客のキャリアを進めてたという経緯があると思うんですけど、そのきっかけを教えていただけますでしょうか?

 

Tiger(松本大河)Tiger:そうですね。それまで勤めで出版社にいて役員をしていたんですが、業界の構造だとか会社の経営レベルでどうすべきかを考えたときに、斜陽産業のフィールドで勝負していくのってすごい大変だなってことを感じたんですね。

伸びて行く業界で勝負しないとなかなか難しいなっと。そこの大きな課題に気づきまして。ウェブもこれから衰退して行くっていう人もいるんですが、私としてはこれから形は変わって行くと思いますが、今後もどんどん伸びて行く産業だなっと思ってるんで。何かしら形は変えながらもウェブというものを使っていくという大きな流れは変わらないだろうなっと。会社を変えて全く別の仕事をするというよりも、紙とウェブってすごく密接に関わっているものだったんで、ウェブに軸足を移して紙や映像も活用しながら、ビジネスをやっていくのが自分にとっても有利だし戦いやすいだろうなという風に考えたんですね。

山倉:雑誌で培ったデザインとか編集の知識を生かして、それをそのままウェブに持って行くということなんですね。

Tiger:つまり媒体という手段が違うだけで、考え方は一緒なんでそれをウェブに移しただけということですね。

—-36歳での独立に不安や怖さは感じなかった?

山倉:収録前にお話をさせていただいたんですが、独立したのが36歳くらいだったということで。そこから起業するというのは、なかなかチャレンジングなことなのかなっと思うんですけど、その不安や怖さなどはありましたか?どんな風に一歩を踏み出したのか、同じ年代でモヤモヤしている方がいらっしゃったら、何かアドバイスはありますか?

Tiger:もともと自分がサーファーということもあって、チャレンジ精神は旺盛な方だったと思いますね。前の会社が残念ながら業績が良くなくて、自分の将来を見据えてときにこのままいてもリスクばっかりで、自分にとってリターンは期待できないなっと思って。

ということは会社にいてもリスクであり、幹部だったこともあって将来的にはその会社を自分たちで背負っていかなくてはいけない。もし社長が引退するとしたら、自分か同期の役員だった仲間が経営者としてやっていくとなると、そこにもリスクが発生する。

そこで背負うリスクと、自分が起業するリスクはどっちもリスクなわけで、どっちが大きいリスクなんてのは当時測れなかったので。同じリスクを背負うのであれば、自分に大きなリターンがある方に賭けてみようという。そこはサーファー精神ですよね(笑)

山倉:そうですね(笑)確かに本の中でも、サーフィンと絡めてウェブ集客のことをわかりやすく説明している部分があったりしましたね。

Tiger:やっぱり大きい波に乗りたいじゃないですか。サーファーだったら。で、怖くなかったかというと正直怖さはありましたね。でも自分はサーフィンで何度も死にかかっているので、その時の必死さだったり不安感に比べたら。

だって台風の大きな波の時にボードと離れてしまって、沖でポツンと取り残されてしまった時は自力で陸まで泳ぎつかなかったらそれは死を意味するんで。その時の必死さ、怖さ、不安感ってすごいんですよ。ぜひ山倉さんにも経験して欲しいです。(笑)それに比べたら、起業失敗したって命は取られないので。

山倉:怖いですねー(笑)確かにだとしたら、もっと可能性のある方に賭けてみようと思いますね。

Tiger:健康でさえあれば、別に起業することで恐れることってそんなになくて。仮に借金をしたとしても返せばいいだけなんで。極論を言えば、それをリセットする手段だってあるわけじゃないですか。リスクヘッジがあれば何も恐れることはないかなっと。

山倉:もしうまくいかなかっとしても、どうすればいいかを知っておくといいですね。

Tiger:やり直しも効くし、そこで失敗しないためにどうすればいいのかを勉強すればいいんだし。

山倉:そうですね。Tigerさんの本の中にも成功するためのノウハウが入っていますし、これまでもいろんな方が成功するための本を出されてますね。それをしっかり学んでリスクを少なくしてからチャレンジすることも大事ですね。

Tiger:昔であれば勤めで一生を終えるということでも、それなりの人生が送れるような感じですよね。社会的にも豊かだし、会社もそれを守ってくれるような時代だったんですけど、残念ながらいまはそのようなことはないし、そういう企業風潮でもなくなってきてるじゃないですか。

山倉:そうですね。はい。

Tiger:早期退職という聞こえはいい戦力外通告のような感じで、ちょっと言い方悪いですけど、目先の餌をぶら下げて「去って欲しい」というか。「一生面倒を見ますよ。」という体制じゃなくなってきてますよね。大企業だったとしても倒産のリスクもあるし。昔は大企業であれば安泰っていうところもあったと思うんですけど、これからはそうじゃなくなってくる。そこで自分が少しでも豊かになりたいんだったら、リスクをとってやっていくほうがいいんじゃないかなっと。

山倉:そうですね。

Tiger:リスクって「危ないこと」ってとられてしまって、悪いことの側面ばかり注目されがちですけど、リスクの裏にはリターンがあるんで。じゃあそのリターンを得たいのであれば、その裏にはやっぱりリスクがあるんで。

つまりリスクを取らなければリターンは絶対にあり得ないんですね。やっぱりお金だったり、時間だったり、やりがいだったりを自分のコントロールできる範囲に持ってきたいのであればリスクをとる必要があるし、いまの時代だったらそのほうがお勧めできるかなという感じですね。こんな時代だからこそ、どんどんリスクをとってチャレンジして、リターンを狙って行くほうが人生一回しかないんで楽しいかなっという。

 

Tigerさんも実践するブランディングの極意

山倉陽平山倉:Tigerさんがご自身や自分の会社のブランディングとして気を使っていることはありますか?どんなところを強みにしているとか、そういったところは。

 

 

Tiger(松本大河)Tiger:自分のお客様は零細企業の社長さんが多いので、その社長さんたちに「この人に任せておけば安心だな」っと思っていただけるためには、自分は何を備えていればいいのかを常に意識していますね。それは自分の肩書であり、実績であります。最近は政府からの認定もいただいていたりするので、「そういった認定を持っているのであれば安心できるな」っという材料を備えたりしてます。何よりも会ってお話しした時とか、「この人大丈夫そうだな」っていう気持ちを持っていただけるためには、どうしたらいいのかなっていうところは考えていますね。

あとは自分は世界観プロデューサーと名乗っているだけあって、割と独特な感性で仕掛けていきます。やっぱり相性や好みっていうのもあると思うんですよね。なので、そこを先方に違和感を持たれないように、ファッション的な部分で自分のセンスとか価値観を表現するようにしていますね。いわゆる紺のスーツにオーソドックスなネクタイを締めて白いワイシャツで商談に行くようなビジネスマンタイプじゃないので。

今日は音声収録なので残念ながら伝わらないですけど、花柄迷彩のジャケットにちょっと尖った靴を履いてます。(笑)

山倉:そうですね。いわゆるサラリーマンという風貌では全くないですね。(笑)

Tiger:たぶん「こんな格好で商談にきやがって」と思われる社長さんと自分の感性は合わないのですね。

山倉:そういった会社さんは自分のお客様ではないと割り切ってと言いますか、ターゲティングをしてるということなんですね。

Tiger:これが不快なのであればたぶんご一緒しても良い結果が出ないので。ちょっと偉そうな言い方に聞こえてしまうかもしれませんけれども、自分を見ていただいて合わないなっと思うのであれば、断っていただいたほうがいいという自分なりの線引きですかね。

山倉:なるほど。そうなるとお客様としてもメリットはありますね。会う前にどんな人かが分かれば、無駄な時間にならなくて良いところもありますもんね。ぜひ聞いていただいている方に「松本大河」で画像検索していただきたくって。結構派手な写真が出てきますので。ドレッドヘアで袴を着ている写真があったりしますね。(笑)

Tiger:懐かしいですね。(笑)

山倉:ブランディングってこういうことか!ということがわかると思うので、TigerさんのFacebookなんかもチェックしていただきたいなっと。

Tiger:あのドレッドヘアは現代風日本の侍というイメージだったんですけど。ドレッドでマゲを結って「社会を変えてやる」とかそんな感じのイメージでした。

山倉:あれだけ尖った価値観を持っている人なら、「この人に任せておけば安心だな」って思えますね。

 

1番読んでいただきたいのはWEBの使い方に悩む小さな会社の経営者さん

山倉陽平山倉:いよいよインタビューも最後になってきました。この本をどんな方に読んでいただきたいかっということなのですが。私としてはこの本は、ウェブ集客の戦略としてもしっかりしているので、基礎の基礎から学ぶ方にとっても良い本だと思いますし、すでに実践されている方でも改善すべきポイントがわかりやすく伝わってくるのかな思います。もちろんいろんな方、たくさんの方に読んでいただきたいと思うんですが、Tigerさんご自身としては「こんな方に読んでいただきたい」というのはありますか?

Tiger(松本大河)Tiger:1番読んでいただきたいのは、これからブランド作りをどうしていこうか、ウェブというツールを使ってどう仕掛けていきたいか、ということを考えている経営者さん、特に小さな会社の経営者さんですとか、小さな会社のウェブ担当の方ですね。その方々に「ウェブ集客にはまずどんな考え方が必要か」「何を準備して」「自分たちの打ち出し方を考えるためにはどうしたらいいのか」をまず知っていただいた上で、ウェブを設計してデザインして集客をしていくためには、どんなステップでやっているのかを学んでいただきたいと思いますね。

—-最後にメッセージ

山倉:最後の質問になるのですが、これを聞いていただいている方にメッセージやアドバイスがありましたらお願いします。

Tiger:はい。ウェブ集客で1番大切なことというのは「設計」なんですね。Webデザインという言葉があるから、「デザインを作る」ことが大事だと思う人は多いんですけど、ウェブにおいてデザインというのはいってみれば洋服みたいなものなので。最後の装飾ですよね。

体がしっかりしていて、その方が健康で輝いていて、洋服を着るから全体が素敵に見えるのであって、健康でない体にいくら着飾っていってもやっぱりいい結果にはならないですよね。

山倉:確かにいくら綺麗な服を着てても、顔色が悪かったりしたらよくないですよね。

Tiger:そうですね。なので自分たちは何をお客さんに提供できるのかを見据えた上で、それをどう伝えれば他ではなく自分たちのサービスや商品をウェブサイトで買っていただけるか、知っていただけるかを考える必要があります。

そのためにはしっかり設計を考えて自分たちのポジショニングも考えて、それをウェブ上に落とし込んでやっていくということですね。ウェブは作ってゴールではなくて、作って公開してからがスタートなので、しっかりPDCAサイクルを回すこと。

どうしたらウェブ集客につながるのか、どうしたらお客さんや世の中に価値を提供できるのかということを見据えて、ウェブというツールを使って皆さんのビジネスを伸ばしていただけたらと思います。

山倉:ありがとうございます。本の中にもいくつかフレームワークが紹介されていて、それをやることで戦略とかを作っていけると思いますので、ぜひご覧いただければと思います。

本日のゲストは株式会社インプレスR&Dより「ベネマ集客術式 毎日1分ウェブ集客のツボ」を出版されましたTigerさんこと松本大河さんでした。ありがとうございました。

Tiger:ありがとうございました。

 

このインタビューのまとめ

●株式会社パイプラインCEO Tigerさんこと松本大河さんへのインタビュー

●WEBサイトとは、会社・商品・サービスの想いや価値を形にする場所

●小さな会社にこそブランディングが必要

●ブランドとは信頼の証

●ベネフィットとは「利益」ではなく「便益」

●お客さんがワクワクする未来を見せてあげる

●リスクの裏にはリターンが隠れている

 

Tigar (松本大河)プロフィール

Tigar (松本 大河)
株式会社パイプライン 代表取締役社長

世界観プロデューサー
WEB集客マーケター

【実績】
有名媒体のCM制作 、上場企業の商品ブランディングまで幅広くプロデュース。また国内に存在するウェブ解析士1万人超の内、トップ1%のみが保有する「ウェブ解析士マスター」としても活動。独特の感性でのクリエイティブと運用ノウハウで集客できる仕組みを構築している。

前作の『 ベネマ集客術』ではAmazonランキングITカテゴリで1位を獲得。東京都職業訓練校のWebマーケティング講座テキストとして採用され、 自らも同校で教鞭を執っている。

【メディア】
・株式会社パイプライン ホームページ

・Facebook

・Twitter

・前作『ベネマ集客術』

ベネマ集客術

 

 

 

書籍 ベネマ術式毎日1分Web集客のツボ

(画像=WEBサイトより、クリックするとamazonに飛びます)

Tiger(松本大河)、インプレスR&D、2,333円

 

 

インタビューを終えて

山倉陽平

山倉:インタビュー中に1番感じていたのはTigerさんの見た目と思考のギャップ。奇抜なスタイルと独自の世界観をお持ちの方でしたが、見た目とは裏腹にビジネスやウェブサイトの組み立て方はとても戦略的で堅実な印象を持ちました。「基本を押さえつつ、独自の世界観をクライアントの会社さんの中に見つけていく」という世界観プロデューサーならではの哲学を教えていただきました。

実はインタビュー後に、特別に僕のコンサルティングをしていただきました。自分が持っていた価値観を引き出しつつ、ズバズバと戦略的な方向性や今後の方針などを的確にアドバイスをもらいました。インタビュー後はサーフィン好きのファンキーなお兄さんという印象でした。