この記事に書かれていること

●30年間悩み続けた「あがり症」「対人恐怖症」を改善し、わずか2ヶ月で自信を持つことができた理由とは?

●「あがり症」「対人恐怖症」を克服するために必須な、ファーストステップとは?

●心理的なアプローチだけではない。本当に改善するために必要なもう1つのアプローチ。

●自分自身では気づけない。「自意識と、他者の見方とのギャップ」に気付くための方法。

 

宮松大輔さんインタビュー(Youtube版)

人間関係で「うまくやる人」と「つらい人」の習慣  宮松大輔

山倉陽平

インタビュアー 山倉陽平(以下、山倉):今回ゲストは明日香出版社より『人間関係で「うまくやる人」と「つらい人」の習慣』を出版された宮松大輔さんです。

宮松さんはあがり症、対人恐怖症に苦しむなか、あがり症克服協会と出会い、薬に頼らない方法であがり症と対人恐怖症を完全に克服。その後、受講者数7万3000人を超える一般社団法人あがり症克服協会の理事に就任されています。あがり症・人見知り克服のセミナー講師やカウンセリング、NHKカルチャーや自治体など全国各地での講演や執筆活動などを精力的に行っていらっしゃいます。

宮松大輔

あがり症克服協会理事 宮松大輔さん(以下、宮松):あがり症克服協会で理事や講師をやっている宮松大輔です。私も元々重度のあがり症でした。あがり症になったきっかけは、高校時代の国語の本読みの授業です。

中学までは、なんともなかったのですが、その時にものすごい緊張感に襲われたんですね。手足が震えて、心臓もドキドキ、息も絶え絶えでした。立っているのも精一杯で生きた心地がしませんでした。その1度の体験で、本当に人前に立つことが嫌になり、自分が発表しなければいけない時は学校を休んだりして、逃げるようになりました。

「これでは高校を卒業できない」と思ったので、先生に相談して授業中は当てないようにしてもらい、なんとか高校は卒業しました。そして大学に進学した時に「環境が変われば自分も変われるかもしれない」と期待を抱いたのですが、やはり「人前での恐怖」が目の前に立ちはだかりました。大学も人前で発表することはありましたが、やってみるとやっぱり駄目でした。

本当に立っていられない程の「あがりの症状」が出てきて、授業にも出席しなくなりました。だんだん人と会うのも億劫になったり、自分に自信もなく引け目を感じてしまったりして。「どうして自分は、他の人みたいに普通にできないんだろう」と自己否定感が芽生えてきて、ついには大学も辞めてしまいました。

 

—–あがり症で悩んできた30年間


宮松:その後、2年程引きこもりのような日々がありましたが
、「このままではまずい」と思い、心療内科に通院しました。就職も「できるだけは人に会わない仕事」を選び、システムエンジニアに。それでも、人と接することが全くないわけではないで、人前で話さなきゃいけない時は薬を飲んで対処してきました。そのように過ごしてきた30年でした。

 

—–あがり症克服協会との出会い


宮松:
こうやって生きていくしかないのかな」と思っていた矢先、偶然、
本屋であがり症克服協会の理事長(鳥谷朝代さん)書いた本を見つけたんです。書き出しを読んで見ると、私と同じような経歴をお持ちでした。「学生時代の国語の本読みであがり症を自覚して、社会人になってからも17年間程ずっと苦しんできた。それでもあがり症が克服できた。克服しただけではなくて、同じように苦しんでる人を救う活動をしている。」ということを知り、とても感銘を受けました。その時に「自分も、もしかしたらここに行けば、根本的にあがり症を克服できるかもしれない」と思い、講座に参加しました。

そして実際にレッスンを受けたところ、見事に薬を使わずに、話すことができるようになりました。それからはほぼ毎週講座に通いました。当時は会社の朝礼も、なんだかんだと理由つけて逃げていたのですが、少しずつ自信もついてきたので、チャレンジしたところ上手く話すことができました。会社でも薬も使わずに人前で話すようになりましたし、完全に克服することができました。その後「自分も同じ悩みを抱える方のお手伝いをしたい」と思い、あがり症克服協会の講師になりました。

山倉:今、宮松さんとお話ししていても全く「あがり症」とは感じませんが、そのような過去があったのですね。

 

仲間との出会いが変わっていく第1歩

初めの一歩

山倉陽平山倉:あがり症克服協会の講座では、どのようなレッスンをされて、どんな風に宮松さん自身が変化されたのでしょうか?

宮松大輔

宮松:最初は1日のレッスンに参加しました。午前中は座学形式で、「“あがり”とは何か?」「あがりの原因は?」「克服するためにはどうすればいいか?」などを習いました。

その時、受講生が30人くらいいたのですが、それまでは「世の中にあがり症の人がこんなにいる」とは知りませんでした。まず「自分だけが悩んでいたんじゃない。こんなにたくさん仲間がいるんだ。」という発見がありましたね。

そして講座中には「あがり症でつらかった体験を仲間と話す」というワークがあったのですが、そこで本当に生まれて初めて「自分があがり症で辛かったこと」を話し、他の人も同じような体験をしてきたことを知りました。その時、ものすごく安心感を感じることができました。同じ辛さを共有できて、心を許せる仲間と一緒に、少しずつお互いに人前で話す練習していきました。

山倉:まずは、仲間を見つけられたことが大きな一歩になったのですね。

宮松:受講される方々も最初はほとんどの人が、お1人で悩みを抱えていらっしゃいます。「私のあがり症のことを人に話したのは初めて」という方が大半を占めていますね。

 

—-身体からあがり症を直すというアプローチ

 

宮松:その他にも、「あがり症」はメンタル面が注目されがちですが、「体からあがり症を直す」というアプローチもしていきました。人は緊張していると、確実に体に力が入ってるそうです。逆にリラックしている時は力が抜けています。筋肉は自分でコントロールできるので、例えばストレッチをやったりして、「いかに固まった筋肉をリラックスさせるか」という手法を学びました。

山倉:メンタル面だけでなく、様々なアプローチの方法があるのですね。

宮松:そして講座のメインとなるのは「発声練習」です。あがり症の人は、様々な悩みをお持ちですが「声の震えが気になる」という方が多くいらっしゃいます。それを克服して「震えない声」を手に入れるためには、発声がすごく大事です。

普段、人は胸式呼吸をしていますが、それを腹式呼吸にすることで、強く長く息を吐けるようになります。午後はそのような体のトレーニングをすることで、「震えない声」「震えない体」を手に入れるためのワークに取り組みました。そして「実際に人前で話す」というステップを踏んでいきます。

 

「自意識の強さ」が良さでもあり、辛さの原因にも

自意識

山倉陽平山倉:あがり症や人間関係で辛さを感じてしまう方々に共通するところはありますか?

宮松大輔宮松:「自意識が強い」という共通点があります。人の目を気にしすぎたり、自己否定感が強く「自分はダメなんだ」と思い込んでしまう特徴がありますね。

山倉:自意識が強くなってしまったり、自己否定感を感じやすかったりするのは、何か理由はあるのでしょうか?

宮松:「あがり症」自体は遺伝や病気ではありません。何かのきっかけがあって、自意識が敏感になってしまうことがあります。そのタイミングで1番多いのは、思春期の頃です。思春期は、人の目が気になる時期ですよね。同性にも異性に対しても、「自分は周りの人にどう思われているのかな」という意識が芽生える時。その時に初めて「他者の目線で自分をみる」という体験をすることになります。

そして、その時の反応は2パターンに分かれます。一方は「それでも別にいいや」と周りの目線を気にせず、自分中心で行ける人。もう一方は「自分ってダメなんだ」「こんな風に思われてるみたいだ、どうしよう。」と不安を感じる人。

後者は、人間関係の敏感さを持っている人です。その「敏感気質」は、性格というより、生まれ持った気質と捉えています。病気や遺伝ではなく、その人が持っている「特徴」なのです。

 

—-悪い面だけでなく、良い面も兼ね備えている敏感気質

 

宮松:この敏感気質は悪い面だけでなく、良い面も兼ね備えています。例えば、「人がたくさんいる中で、一人ポツンとしている人に声をかけてあげられる」「変化に敏感に気づいて、事故を未然に防げる」といった繊細ならではの特徴を持っています。

「何かのきっかけ+もともと持っている敏感気質」がマッチした時に自意識が敏感になり、1人で閉じこもってしまって悩み続けてしまう方が出てきてしまうと考えています。

山倉:それが対人関係の難しさや、敏感さに繋がってくることがあるのですね。

 

「主観」から「客観」になることで初めて気付くことがある

客観視

山倉陽平山倉:日々どのように過ごしていくことで、あがり症や人間関係の過敏さからくる悩みを解消していくことができるのでしょうか?

宮松大輔

宮松:自分1人だけで克服することは、すごく難しいと思っています。そこで1番大事なのは、「仲間」です。例えば、自分では「ものすごく人前で緊張してる」と思っていても、実は他の人から見たら「そこまで緊張しているように見えない」ことがよくあります。実際に私が受講していた時にも、ワークの中にそのような体験があり、目から鱗でした。「自分が話してる姿をスマホで撮って、それを客観的に見る」というものです。それ見ると、内心あがっているものの、普通に自分が話しているように見えました。

悩んでいた時は、話終わった時も「やっぱりめちゃくちゃ緊張してしまった。自分は、やっぱりダメなんだな」と反省ばかりを頭の中で繰り返していました。それが、客観的に見たことによって「何か大丈夫じゃん!」思えたんです。この発見はすごく大きかったですね。

山倉:周りの人から見れば、全然あがっているようには見えなかったのですね。

宮松:実際に動画で確認しただけでなく、周りの人から「大丈夫だよ!」問われた1言のおかげで、とても大きく気持ちが変わっていきました。その体験は、とても心強いものでした。

山倉:自分自身を客観的にみるということは、大事なステップですね。

宮松:自分1人だけでは、どうしてもダメなこと、出来てないように感じることに意識がいってしまいがちです。それを客観的に見るとすごく大事だと思います。

 

リアルな場に行ってこそ、変われる

山倉陽平山倉:仲間を見つけたり、そのようなコミュニティーに入ることは可能なのでしょうか?

宮松大輔

宮松:「あがり症克服協会」の講座などに参加すれば、仲間は見つかります。おそらく他にも、そのようなコミュニティーや講座を見つけることができるはずです。インターネットで調べたら、色々な情報を得られると思います。

ただ、ネット上のやり取りだけで解決しようとせず、調べるだけ調べて「良さそうだ」と感じたら、積極的に講座やコミュニティーに、参加していくことを大切にして頂きたいですね。

山倉:リアルな場でお話をして、仲間を作るということが大事なのですね。

宮松:ネットだけでは、どうしても改善できない部分もあります。対人関係で悩んでいるのに、会わずに解決しようとするのは、難しい訳なのです。

 

弱みを見せること、不思議と自信がついてくる

山倉陽平山倉:これまでの人間関係や、コミュニケーションのスタイルをすぐに変えるというのは、難しい部分もあるように思います。どのくらい期間、練習や講座を受けることで変化が見られるようになりますか?

宮松大輔

宮松:もちろん私自身もまだ成長中ですし、これからももっとよくしていきたいと考えていますが、私の場合は、講座に参加して1~2ヶ月位で徐々に自信がついてきました。そして自分からも、積極的に話ができるようになっていきました。

最初は、声もすぐにかすれてしまって、人と話すのが億劫だったんです。それを発声練習を重ねることで、声を出せるようになっていきました。また、安心して自分の悩みを話せる仲間とコミュニケーションをとりながら、だんだんと隠していた自分を出せるようになっていきました。

自分は「ええかっこしい」なところが、ずっと前からありました。でも、少しずついろんな面を出せるようになって。逆に考えてみると、いいところばかり見せている人は、確かにかっこいいけど、どこか壁を感じてしまう。でも弱みを見せてくれる人は、共感するところがあったり、親近感・人間性・親しみやすさがあって魅力的に思います。

弱みを見せられる仲間に出会えたことによって、自然に自分から何でも話せるようになった。そのようなステップがありましたね。

山倉:1〜2ヶ月くらいで変われるというのは、すごく勇気をもらえますね。

宮松:不思議なもので、弱みを見せた方が自分に自信を持つことができました。そのような感覚がありましたね。

 

あがり症克服協会理事 宮松大輔

山倉陽平山倉:最後に宮松さんからあがり症の方や、人間関係で辛さを感じている方へのメッセージをお願い致します。

宮松大輔

宮松:悩みというものは、自分の中ではとても大きいものだと思います。でも、それを1人で抱えてしまうことは、辛いだけの経験になってしまいます。ぜひ、それをどこかで断ち切って欲しいです。そして必ず仲間はいます。悩みを抱えてる人は、1人だけではないので、安心してください。

最初の1歩を踏み出すことは、勇気がいるかもしれません。だから、初めは不安があっても良いと思っています。その一方で、「こうなりたい!」「こんな風に変わりたい」という思いがあったら、第1歩を踏み出す勇気を持って欲しいと願っています。でも絶対に仲間がいるので、そこを忘れずに1歩踏み出してみてください。

 

宮松大輔さん プロフィール

宮松大輔

宮松 大輔 

一般社団法人あがり症克服協会理事
NHKカルチャー講師

【プロフィール・実績】

高校の国語の本読みであがり症と敏感気質を自覚、対人恐怖症に苦しむ。人前で発表がありそうなときは学校を休み、通学路では人と会わないよう遠回りして違う道を選ぶなど人を極端に避けて生活するようになる。

大学では環境が変われば自分も変わるかと淡い期待を抱いたが甘く、むしろ対人恐怖症は進行し、次第に人と会うこと自体が苦痛でしかなくなりついには大学を中退。時期をおいて別の大学に入学するもまた同じ症状で、対人恐怖症をぬぐい去ることはできず、同じことを繰り返す自分に嫌気がさし引きこもりの生活に。生きていても意味がないと無気力になる中、一からやり直すことを決意、心療内科への通院や自分と上手に付き合う方法を見つけることで社会復帰。

システムエンジニアとして数々の資格を取得し現場にて第一線で活躍する一方、時には服薬に頼る状態。そんな中あがり症克服協会と出会い、薬に頼らない方法であがり症と対人恐怖症を完全に克服。その後、受講者数7万3000人を超える一般社団法人あがり症克服協会の理事に就任。
「かつての自分と同じことで悩む人を世の中からなくす!」を信条に、あがり症・人見知り克服のセミナー講師やカウンセリング、NHKカルチャーや自治体など全国各地での講演や執筆活動などを精力的に行っている。

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インタビューを終えて

山倉陽平山倉:「あがり症や対人恐怖症の方は、お1人で悩んでいることが多い」ということを宮松先生にお聞きした時、「あがり症克服協会」がいかに重要な役割を担っているのかを痛感しました。同じ悩みを抱える仲間と出会い、『自分の居場所がある』と感じられた時に、大きな1歩が踏み出せるようになるのだと思いました。

宮松先生は以前あがり症・対人恐怖症だったとは、全く感じられないほど、優しく落ち着いた印象でお話くださいました。孤独を感じている方に、仲間の出会いや居場所を提供し続けている素晴らしい先生でした。